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2025年を迎えて

明けましておめでとうございます。昨年の関東松濤会の総会で会長に就任して以降、早くも半年が過ぎました。皆様の温かいご理解とご協力を得て、会員相互の交流、後輩の活動の支援などに努力してきましたが、新年を迎えて、更なる充実を図っていかねばならないと気を引き締めております。最近思うことを少し述べさせていただきます。

転勤による東京生活が約35年になりますが、自分は18歳まで過ごした坂出の人間のままで何も変わっていないと感じることがよくあります。趣味の太極拳やゴルフの会、町内会などで初対面の人と会って少し話すと必ずと言っていいほど、関西の方ですかと聞かれます。そうですと答えると、話し方やイントネーションが柔らかくて、すぐわかると言われます。

自分としては標準語のつもりですが、やはり違うようです。実のところは関西と言っても大阪や神戸ではなく、讃岐弁のアクセントで話していると思います。

高校時代、国語の先生に讃岐弁には平安時代の古い京言葉がいろいろ残っているとお聞きしました。確かに子供のとき、「~してください」というときに、坂出では「~していた」と言い、宇多津では「~してつか」と言うので、変な言葉だなと思っていました。

調べてみると、「いた」は「いたす→いたあされ」、「つか」は「つかわす→つかあされ」からきているそうです。気候風土が穏やかで江戸時代には砂糖、塩、綿の讃岐三白が有名になるなど物産も豊かなため、県民性は穏やかで人当たりが良いと言われています。

香川県は昔から文化の先進地域だとひそかに誇りを持っているためか、東京の人のようなしゃべり方を身につけることなく、讃岐弁のイントネーションのまま今日に至っています。

今、坂出駅周辺は寂れていますが、坂出市役所が昨年発表した「坂出市駅前再開発」によりますと駅前広場に4階の建物を新たに建て、“まちの魅力に出会う”、“学びに出会う”などによって人々の交流をすすめるようです。

もともと、坂出には高い文化性があり、温暖で豊かな物産に恵まれている土地柄ですから、必ずやかつての賑わいを取り戻すはずと確信しています。

同窓会としてできることには限界がありますが、故郷の発展、母校・後輩のご活躍支援のために微力を尽くしてまいりますので、今後ともご理解とご協力のほどお願いいたします。

 

20251月吉日 関東松濤会会長 堺 又一

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